トランペットはその美しい音色と、音楽の幅広いジャンルでの使用により、多くの人々に愛されている楽器です。
しかし、初心者がトランペットを独学で学ぶことは可能なのでしょうか?
もちろん先生を見つけて教えてもらうのが良いに変わりないのですが、先生が見つからない場合もあるかと思います。
この記事では、その疑問に対する答えを探り、トランペットの基礎知識と練習方法について考察します。
- トランペット独学の基礎知識
- トランペット独学に必要な物
- トランペット独学での練習方法
- トランペット独学の壁
トランペットを独学で練習し始める前に
トランペットの独学のメリットデメリット
トランペットの独学のメリット
- 自分のペースで学べる
- 自分の興味や目標に合わせて学習内容を選べる
- 時間や場所に制約されずに練習できる
やはり周りを気にせずに自分のペースで練習できるという事が一番でしょうか。
トランペットの独学のデメリット
- 自己流で間違った方法になりがち
- 壁に当たった時にすぐアドバイスがもらえない
- サボり癖がつきやすい
相談できる人がそばにいないと問題解決に時間がかかってしまいますね。
トランペットの基本的な知識
トランペットは、吹奏楽やオーケストラの中でも主役級の存在感を持つ楽器です。
音域は広く、高音が特徴的で、音色は明るく力強いです。「カッコイイ楽器」ですね。
基本的な楽器の説明などはこちらも合わせて見て下さい
トランペットの独学に必要なもの
初心者におすすめな楽器
初心者がトランペットを選ぶ際には、吹きやすさが重要です。
吹きやすい楽器は、音が出しやすく、初心者でも楽しく練習できます。
また、価格も初心者にとっては重要な選択基準となります。
ヤマハトランペット
はじめてヤマハのトランペットを楽器を見る人はこんなに高いの!?って感じるかもしれません。
しかし、将来的に長く使おうと思うとやはり安定の日本メーカー。
吹きやすさや音程の作りやすさなどが高い水準でまとまった楽器です。
激安トランペット
こちらは最近アマゾンなどでよく見る激安のトランペット。
音を鳴らす分には問題ないのですが、各部パーツの精度や耐久性に難がある場合があります。
とりあえず、これではじめて見て続けられるようならグレードアップしていくという感じの方にお勧めです。
練習場所の確保
トランペットは音量が大きい楽器なので、練習場所の確保は重要です。
自宅での練習を考える場合、近隣への騒音問題を避けるために、防音設備のある部屋や、音が漏れにくい時間帯での練習を心掛けましょう。
防音室
こちらは音楽練習用の設置型防音室です。
賃貸などの集合住宅でどうしても練習したい場合は選択肢の一つになるかと思います。
しかし、とても高価です。
プラクティスミュート
こちらの方が価格的にも現実的なのではないでしょうか。
しかし、ミュートなので吹奏感はどうしてもつけてない時と違うので注意が必要です。
ここでは3つ紹介します。
オクラミュート
こちらはオクラミュートというプラクティスミュートです。
このミュートの特徴は吹いているときの吹奏感にできるだけ近い形で練習できる事です。
しかし、他に紹介するミュートよりも消音性は劣る印象をうけます。
シーミュート
これはシーミュート(Sshh Mute)といいます。
オクラミュートに比べて消音性が高いミュートです。
しかし、消音性能が高い代わりに吹いているときの抵抗感も高いのでこれでずっと練習するのは難しいかもしれません。
どうしても音量がきになる場合は良い選択肢になるでしょう。
サイレントブラス
これはヤマハが作ってるサイレントブラスというミュートです。
ミュートにイヤホンを繋げてミュートをしながらミュートを付けていない時の様な音を吹きながら聴くことができます。
他の2つには無い機能ですね。
吹奏感と消音性は他の二つの中間といった感じです。
先生となる物を選ぶ
トランペットの独学では、教則本やオンラインの教材が先生の役割を果たします。
以下に、特におすすめの教材をいくつか紹介します。
アーバン
トランペットの教本と言えばアーバンという位定番の教則本です。
アーバンの教則本は、基本的な吹奏法から高度なテクニックまで幅広くカバーしています。
初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせて学べるのが特徴です。
クラーク
クラークの教則本は、トランペット奏者にとって必須のスキルである「スケール」を中心に学べます。
スケールの練習は、音程感を養うだけでなく、指の動きをスムーズにするためにも重要です。
YouTubeの活用
YouTubeには、プロのトランペット奏者による演奏動画や教則動画が数多く公開されています。
これらの動画を見ることで、実際の演奏の様子を視覚的に理解することができます。
トランペットの独学での練習方法
とりあえず吹いてみる
トランペットの練習は、まずは楽器を手に取り、音を出してみることから始めましょう。
初めての楽器であれば、どのように音を出すのか、どのようにバルブを操作するのか、自分で試しながら学ぶことが大切です。
わからなければYouTubeで検索
わからないことがあれば、YouTubeで検索してみましょう。
プロの奏者の演奏を見たり、教則動画を見たりすることで、自分がどのように改善すればいいのか、具体的なイメージを持つことができます。
各種教則本の練習方法を試す
アーバン、クラークの教則本には、具体的な練習方法が紹介されています。
それぞれの教則本が重視するポイントを理解しながら、自分の練習に取り入れてみましょう。
トランペットの独学での上達のコツ
トランペットの独学で上達するためには、自己評価と反省が重要です。
自分の演奏を録音して聴き返すことで、自分の弱点を客観的に把握し、改善点を見つけることができます。
録音機材を使った自己評価
自分の演奏を録音して聴き返すことで、自分がどのように音を出しているのか、どの部分が改善が必要なのかを客観的に把握することができます。
今はスマホなどで簡単に録音・再生が可能です。
初めて録音して自分の音を聴いてみた時の「こんなはずではない!」といった感情は誰もが通る所なのでみなさんも是非やってみてください。
インプットの重要性:CDやビデオを活用する
他の奏者の演奏を聴くことは、自分の演奏スキルを向上させるための重要なインプットです。
自分の目標とする演奏者の音や吹き方を常にイメージして練習する事が上達の近道になります。
CDやビデオを活用して、プロの奏者の演奏を聴き、その技術や表現を学びましょう。
トランペット独学の壁
吹奏感の誤解:消音ミュートの使用について
消音ミュートは、自宅での練習に便利なツールです。
音量を抑えることができるため、周囲を気にせずに練習することができます。
しかし、消音ミュートを使用すると、本来のトランペットの吹奏感とは異なる感覚になるため、たまにはミュートを外して開放的に練習しないといけません。
使用には注意が必要です。
呼吸法の重要性:トランペットの基本を見直す
トランペットの演奏において、呼吸法は非常に重要です。
深呼吸をして、肺を十分に使い、力強い音を出すことが基本です。
姿勢が悪いと(猫背の様な感じ)体に十分な空気を取り込むことができなくなります。
しっかりと良い姿勢で自然にたくさんの息を使えるように普段から気を付ける事が大切です。
また、息を吹き込むタイミングや、息の使い方も、音色や音程に大きく影響します。
練習の計画と目標設定:独学の進捗を確認する
独学での練習では、自分自身で練習の計画を立て、目標を設定することが重要です。
具体的な目標を設定することで、自分の進捗を確認し、自分自身を励ませることができます。
カレンダーに「何日までにこのスケールができる様になる!」の様な具体的な目標を書いていく事は非常に役にたちますよ。
モチベーションを保つ方法:独学の挫折を防ぐ
独学での学習は、モチベーションを保つことが難しい面があります。
そのため、自分自身を励ませる方法を見つけることが重要です。
演奏する仲間を見つける
一緒に演奏する仲間を見つけることで、練習のモチベーションを保つことができます。
また、他の人の演奏を聴くことで、新たな学びや刺激を得ることもできます。
演奏を聴いてもらう機会を作る
自分の演奏を他人に聴いてもらう機会を作ることで、自分の演奏スキルを客観的に評価してもらうことができます。
また、他人からのフィードバックは、自分では気づかない改善点を見つけるのに役立ちます。
まとめ:初心者のトランペット独学について
トランペットの独学は、自分のペースで学べるというメリットがありますが、一方で、正しい方法を学ぶための指導がないというデメリットもあります。
しかし、適切な教材を選び、自己評価と反省を重ねることで、上達することは十分可能です。
また、練習のモチベーションを保つためには、演奏する仲間を見つけたり、演奏を聴いてもらう機会を作ったりすることが有効です。
- トランペットは初心者でも独学で学べるが、正しい方法を学ぶための指導がないデメリットもある。
- トランペットの基礎知識や練習方法について学び、自己流で学ぶ際のポイントを押さえる。
- 初心者におすすめのトランペットや練習場所の確保方法について紹介。
- 教則本やオンライン教材、YouTubeの活用など、先生となる教材を選ぶ方法。
- 吹いてみる、教則本の練習方法を試すなど、トランペットの独学での練習方法を解説。
- 吹奏感や呼吸法の重要性、練習の計画と目標設定、モチベーションの保持方法についてアドバイス。
- サイレントブラスの使用や演奏仲間の存在など、トランペット独学の壁と対策について考察。