トロンボーンを始めたばかりの方、またはさらなる上達を目指している方へ、この記事ではあなたにぴったりの教本をご紹介します。
トロンボーンの演奏技術は多岐にわたり、基本から応用まで学ぶべきことは山ほどあります。
しかし、適切な教本を一つ持つだけで、その学習過程はずっとスムーズに、そして効果的に進むことでしょう。
ここでは、初心者から上級者まで、レベルに応じたおすすめのトロンボーン教本を6冊ピックアップしました。
それぞれの教本の特徴と選び方のポイントを解説するので、自分に合った一冊を見つけてください。
トロンボーン演奏のお供に、これらの教本があなたの強い味方になること間違いありません。
- トロンボーン初心者から上級者までの各レベルに適した教本の選び方
- トロンボーン演奏に必要な基本技術から応用技術までを学べる教本の内容
- 自分の技術レベルや目指す目標に合わせて最適な教本を選ぶ方法
- トロンボーンの演奏技術向上に役立つおすすめ教本の具体的な情報と特徴
トロンボーン教本おすすめ
トロンボーンの演奏を始めたい方や上達を目指す方にとって、適切な教本の選択は非常に重要です。
それぞれのニーズに応じた教本を選ぶことで、学習効率が格段に向上します。
ここでは、初心者から上級者まで幅広いレベルの方々におすすめのトロンボーン教本を紹介し、それぞれの教本の特徴や選び方を詳しく解説します。
トロンボーンの教本とは?
トロンボーンの教本は、楽器の基本から応用技術まで幅広くカバーする教材です。
初心者向けの教本では、音符の読み方、楽器の仕組み、基本的な吹き方など、トロンボーンを演奏するための基礎知識が分かりやすく説明されています。
また、上級者向けの教本では、より高度なテクニックや表現力を養うための練習曲やエチュードが収録されているのが一般的です。
あなたに合った教本の見つけ方
教本を選ぶ際は、自分の演奏レベルや目指す目標を考慮することが重要です。
初心者は基礎的な技術を身に付けることが優先され、上級者は特定の技術や表現力の向上を目指すことが一般的です。
また、自分がトロンボーン演奏において重視するポイントを明確にすることで、最適な教本を選ぶ手助けになります。
難易度で選ぶ:初心者から上級者まで
トロンボーン教本を選ぶ際に最も重要なポイントの一つが難易度です。
初心者向けの教本は、基本的な音階やリズムの練習から始まり、徐々に難易度を上げていく構成になっています。
一方、上級者向けの教本では、複雑なリズムや高度な技術が必要な曲が多く含まれており、より深い演奏技術の習得を目指します。
技術の種類で選ぶ:あなたの目指すスキルに合わせて
トロンボーン演奏には様々な技術があります。
例えば、基本的な吹き方、音色のコントロール、高音域や低音域の演奏、アーティキュレーションの練習などが挙げられます。
自分が特に強化したい技術やスキルに焦点を当てた教本を選ぶことで、効率的に演奏技術を向上させることができます。
バストロンボーン用の教本もある
トロンボーンには、テナートロンボーンとバストロンボーンという2種類の主なタイプがあります。
バストロンボーンはテナートロンボーンよりも低い音域を持っており、それぞれの楽器の特性に合わせた教本が存在します。
特にバストロンボーンを演奏する場合、低音域の演奏技術を強化するための教本を選ぶことが推奨されます。
おすすめのトロンボーンの教本
トロンボーンの教本選びには、数多くの選択肢がありますが、ここでは初心者から上級者まで幅広くおすすめできる教本をいくつか紹介します。
これらの教本は、基礎から応用まで幅広くカバーしており、各自のレベルや目的に合わせて選ぶことができます。
初心者から上級者まで
アーバン
「アーバン」は、トロンボーン奏者にとって必携の教本であり、初心者から上級者まで幅広く対応していることで知られています。
この教本の特徴は、ジャズ演奏に不可欠な発音の練習や音階、音の跳躍、リズムパターンなど、基本技術を強化するための練習曲が豊富に収録されている点です。
実際に、この教本は261ページにも及ぶ充実した内容で、吹き方の詳細な解説も含まれています。
そのため、トロンボーンの演奏をじっくりと学びたい方に最適な選択と言えるでしょう。
ただし、この教本は原文が英語で書かれており、英語がわからない方には少々ハードルが高いかもしれません。
その場合は、翻訳ツールを活用しながら、内容を理解していくのが良いでしょう。
山本正人:トロンボーン教則本
「山本正人:トロンボーン教則本」は、40年以上の長きにわたり多くの吹奏楽部に愛され続けている教本です。
この教本の特徴は、トロンボーンの基本的な構え方やマウスピースの選び方、呼吸方法、音符の読み方、さまざまな拍子やリズムの練習法まで、トロンボーン演奏の基本から応用に至るまでを網羅している点にあります。
また、通常のテノール記号の曲だけでなく、アルト記号を使用した練習曲やレガート奏法の練習曲など、他の教則本にはないユニークな内容が含まれています。
これにより、トロンボーンを徹底的に学びたいと考える方にとって理想的な教本と言えます。
特に、黄色と緑の帯が特徴的なこの教本は、多くの吹奏楽部で一冊は置かれていることが多く、長年にわたってトロンボーン奏者のバイブルとしての地位を築いています。
初心者におすすめ
うまくなろう!トロンボーン
初心者がトロンボーンを始める際に最も重要なのが、基本的な構え方や楽器の仕組みの理解です。
そんな初心者に最適な教本が「うまくなろう!トロンボーン」です。
この教本では、トロンボーンの基本的な構造から構え方、呼吸法などの演奏の基礎、リップスラーやタンギングといった具体的な練習方法まで幅広くカバーされています。
特に、この教本の著者である小田桐寛之さんは、音楽大学の教授でありながらプロのトロンボーン奏者としても活躍しているため、その専門性と実践的な知見が教本に反映されています。
また、教本の末尾にはアンサンブルの譜面も掲載されており、実際に他の演奏者と共に演奏する楽しさを早期に体験できる構成になっています。
これにより、トロンボーン初心者が演奏の楽しさを感じながら上達できる道筋が示されています。
パワーアップ吹奏楽!トロンボーン
「パワーアップ吹奏楽! トロンボーン」は2016年に出版された比較的新しい教本で、トロンボーン奏者が基本から応用技術を習得するための幅広い知識を提供しています。
この教本は、楽器の組み立て方から始まり、基礎練習、さらには合奏時のポイントまで詳細に解説しています。
内容は豊富な絵や写真によって補足されており、初心者にもわかりやすい構成になっています。
特に注目すべきは、基礎技術の習得に重点を置いた構成で、奏法の基本から始めて徐々に難易度を上げていくカリキュラムが設定されています。
初心者がトロンボーンの演奏を始める際にはもちろん、基礎を見直したい経験者にとっても、効果的な学習ツールとなるでしょう。
この教本を通じて、トロンボーン奏者は堅固な基礎を築き、より高度な技術へとステップアップすることが可能です。
自信がついてきたら
コプラッシュ:60のエチュード
中級から上級レベルのトロンボーン奏者にとって、技術向上に欠かせないのが「コプラッシュ:60のエチュード」です。
この教本は、トロンボーン演奏のあらゆる側面を網羅した60曲のエチュードを収録しており、各曲が異なるテクニカルな要求を持っています。
例えば、速いパッセージ、複雑なリズム構造、高度な音域制御など、演奏者のスキルを幅広く試す内容が盛り込まれています。
特筆すべきは、教本に付属するCDです。このCDには、各エチュードの模範演奏が収録されており、正しいリズム感や吹き方を聴きながら学ぶことができます。
さらに、譜面には適切なブレスのタイミングが明示されており、演奏者がフレーズの流れを理解しやすくなっています。
この教本は、演奏技術の向上だけでなく、音楽表現の幅を広げたいトロンボーン奏者にとって、実践的な練習材料として非常に価値があります。
ブルーム:36の練習曲
「ブルーム:36の練習曲」は、トロンボーン奏者が押さえておくべき基本的な技術を養うための教本です。
特筆すべき点は、テナートロンボーンだけでなくバストロンボーン用の練習曲も含まれていることです。
低音域の技術を鍛えたいバストロンボーン奏者にとっては、他に類を見ない貴重な教材と言えます。
各練習曲は、基本的なスケールから速いフレーズ、複雑なリズムパターンに至るまで、演奏技術の広範な側面をカバーしています。
この教本を練習することで、トロンボーン奏者は多様な音楽スタイルに対応できる演奏技術を身につけることができるでしょう。
バストロンボーン奏者だけでなく、トロンボーンの技術全般を磨きたい方にもおすすめの教本です。
トロンボーン用
バストロンボーン用
トロンボーン教本おすすめ:上手な練習のやり方
トロンボーンの上達には、ただ練習を重ねるだけでなく、練習の質や方法にも注意を払う必要があります。
ここでは、効果的な練習方法や目標設定、さらに上達を加速させるためのコツを紹介します。
目標を作る
トロンボーンの練習で最も重要なのは、具体的で達成可能な目標を設定することです。
短期的な目標としては、特定の曲を1ヶ月以内にマスターする、特定のテクニック(例えばスライドの滑らかな動きや正確なタンギング)を2週間で向上させるなどが考えられます。
長期的な目標では、半年後に地域のコンサートでソロ演奏をする、1年以内に高度な曲を演奏できるレベルに達するなど、具体的な期限を設けることが重要です。
目標を具体化し、達成に向けた計画を立てることで、練習に対するモチベーションが高まり、効果的に技術を向上させることができます。
自分で演奏する場をもつ
演奏技術の向上には、実際に人前で演奏する経験が不可欠です。
例えば、地元のカフェや公園で小規模な演奏会を開く、友人や家族を招いてリビングでのミニコンサートを行う、オンラインでライブ配信を行うなど、実際に演奏する場を設けることで、練習だけでは得られない経験や学びが得られます。
また、他者からの即時フィードバックや反応を受けることで、演奏時の緊張感の管理や表現力の向上にも繋がります。
地元の社会人バンドなどを探すのも良いかもしれません。
レッスンを受ける
プロのトロンボーン奏者からのレッスンは、演奏技術を効果的に向上させる最良の方法の一つです。
専門家からの指導は、自己学習では見落としがちな演奏上の問題点を指摘し、改善策を提案してくれます。
例えば、月に2回のレッスンを受けることで、定期的に演奏の進捗を確認し、適切なアドバイスを受けることが可能です。
プロの視点からの助言は、自己学習では得られない貴重な知見を提供し、演奏スキルの向上を加速させます。
練習計画を作る
効果的な練習のためには、日々の練習計画を策定することが重要です。
計画には、週にどれくらいの時間を練習に割くか(例えば週に10時間)、どの曲や技術に焦点を当てるか、どのような練習方法を取り入れるか(例えばエチュード、スケール練習、リップスラー)などを具体的に記述します。
また、計画は定期的に見直し、進捗に応じて調整を行うことが大切です。
このように計画的に練習を行うことで、演奏技術の向上を効率的に図ることができます。
フィードバックを得る方法
練習の効果を最大限に発揮するためには、客観的なフィードバックを得ることが欠かせません。
これには、定期的なレッスンでの教師からのフィードバック、音楽学校やワークショップでの他の演奏者からのアドバイス、オンラインフォーラムやSNSでのコミュニティからの意見などがあります。
また、自分の演奏を録音や録画して後で見返すことで、自分自身の演奏を客観的に分析し、改善点を見つけることもできます。
フィードバックを通じて得られる客観的な評価やアドバイスは、自己評価のバイアスを排除し、演奏技術の向上に直結します。
まとめ:トロンボーン教本おすすめ
近くに信頼できる先輩や先生がいるなら、その方たちが使っているものと同じものを使って一緒に練習するのも良いかもしれません。
近くでアドバイスが聞けるのはポイント高いですから。
記事のポイントをまとめます。
- トロンボーン教本は初心者から上級者までの演奏技術を幅広くカバー
- 初心者向け教本には基本的な音符の読み方や楽器の仕組み、吹き方を解説
- 上級者向け教本は高度なテクニックや表現力を養う練習曲を収録
- 教本選びは自身の演奏レベルと目標に合わせて行う
- 難易度に応じた教本選びで初心者から上級者の上達をサポート
- 特定のスキル向上に特化した教本選びが可能
- テナートロンボーンとバストロンボーン用の教本が存在
- 「アーバン」はジャズ演奏技術も網羅した教本
- 「山本正人:トロンボーン教則本」はトロンボーン演奏の基本から応用をカバー
- 「パワーアップ吹奏楽!トロンボーン」は新しい教本で基礎技術に重点
- 「コプラッシュ:60のエチュード」は中級から上級者向けの実践的教本
- 「ブルーム:36の練習曲」はテナーとバスの両方のトロンボーン用に練習曲を提供