音楽活動を充実させるためには、適切な楽器選びが不可欠です。
特に中高生の皆さんが吹奏楽部や個人演奏で使用するトロンボーン選びは、演奏の質と楽しさを大きく左右します。
しかし、トロンボーンにはさまざまな種類があり、どの楽器を選べば良いのか迷ってしまうことも多いでしょう。
この記事では、中高生におすすめのトロンボーン、それぞれのメーカーやモデルの特徴、選ぶ際のポイントについて詳しく解説していきます。
適切なトロンボーンを見つけることで、音楽への情熱もさらに燃え上がること間違いなしです。
- トロンボーンの種類と特徴
- 細管と太管トロンボーンの違い
- 中高生向けおすすめメーカーとモデル
- 初心者向けトロンボーンの価格範囲とメリット
中高生のトロンボーン:おすすめと選び方
中高生にとって、トロンボーン選びは音楽活動において重要なステップです。良い楽器を選ぶことで、演奏の質が向上し、より一層の楽しさを得られます。
しかし、トロンボーンの種類は多岐にわたり、選択肢が多いため、どの楽器を選べば良いのか迷うことも多いでしょう。
トロンボーンの種類と特徴
基本の3種類
トロンボーンには主にテナー、テナーバス、バスの3種類があります。
「テナー・テナーバス」と「バス」で担当する人を分ける事がおおいです。
下の表では、これら3種類のトロンボーンを比較しています:
種類 | 音域 | 管の太さ | 特徴 |
---|---|---|---|
テナー | 中音域 | 細管・中細管 | 軽くて体の小さい人でも扱いやすい |
テナーバス | 中低音域 | 中細管・太管 | F管のキーが付いていて広い音域が扱いやすいが少し重い |
バス | 低音域 | 太管 | 大きく重い、豊かで力強い低音、バンドの低音部を支える |
細管(中細管)・太管の違い
トロンボーンには「細管(中細管)」と「太管」という二つの主要なタイプがあり、それぞれ演奏性や音色に大きな違いがあります。これらの違いは、トロンボーンを選ぶ際の重要なポイントとなり、特に中高生が楽器選びをする際には、この違いを理解しておくことが重要です。
- 細管(中細管)トロンボーン:
- 特徴:比較的管径が細く、軽快で明るい音色が特徴です。主に小学生や初心者に適しており、操作が容易であり、初めてのトロンボーンに最適です。
- 使用するマウスピース:専用の細管用マウスピースを使用します。
- 太管トロンボーン:
- 特徴:管径が太く、深みのある豊かな音色が特徴です。特に低音域の響きが素晴らしく、力強いサウンドを生み出します。中学生、高校生、上級者に適しており、吹奏楽やオーケストラでの使用に最適です。
- 使用するマウスピース:専用の太管用マウスピースを使用します。
選択の際の考慮点:
- 長期的な使用を考える場合:中高生で音楽活動を続ける予定がある場合、初めから太管のトロンボーンを選択することが一般的です。高校生以上でのトロンボーン演奏は、ほとんどが太管を使用するため、将来的な買い替えを考慮する必要があります。
- ブレスコントロールの観点から:ブレスコントロールがまだ発達していない初心者や若い学生は、細管トロンボーンを選ぶことがあります。これは、細管の方が空気の量をコントロールしやすく、初期の学習に適しているからです。
マイ楽器のメリット
自分専用のトロンボーンを持つことの最大のメリットは、演奏スタイルのカスタマイズが可能であることです。
例えば、スライドの抵抗感やバランス、ベルの材質などを自分の好みや演奏のニーズに合わせて調整できます。
この個別の調整により、楽器の反応性や音色に微妙な変化を加えることができ、演奏の質が格段に向上します。
また、自分専用の楽器を持つことで、演奏へのモチベーションが高まります。
練習の際には、自分だけの楽器であることが、より一層の集中力を生み出し、効果的な練習につながります。
初心者におすすめのトロンボーン価格帯
初心者の中高生にとって、トロンボーンの価格は重要な選択基準の一つです。
初心者向けのモデルでは、一般的に20万円から50万円程度の価格帯がおすすめです。
これらの価格帯の楽器は、初心者でも扱いやすく、基本的な演奏技術を習得するのに十分な品質を備えています。
中高生のトロンボーン:おすすめメーカーとモデル
オススメメーカーを3つ紹介
主に、YAMAHA(ヤマハ)、Bach(バック)、Conn(コーン)の3つのメーカーが、中高生におすすめです。これらのメーカーは、初心者から上級者まで幅広く対応するモデルを提供しており、品質の高さで定評があります。
YAMAHA(ヤマハ)のおすすめモデル
YSL-456G
ヤマハのYSL-456Gは、中細管テナーバストロンボーンとして高校生や中学生に最適なモデルです。希望小売価格:220,000円(税込)です。
このモデルはFアタッチメント付きで、音域の幅が広く、吹奏楽部での多様な楽曲に対応します。
また、吹きやすさと豊かな音色が特徴で、初心者から中級者まで長く使用できる汎用性の高い楽器です。
YSL-820GⅡ
YSL-820GⅡは、太管テナーバストロンボーンであり、より本格的な演奏を目指す中高生に適しています。
希望小売価格:374,000円(税込)となっており、優れた音質と耐久性を備えています。
このモデルは特に音の響きが良く、オーケストラやソロ演奏にも最適です。
YSL-882
YSL-882は、プロフェッショナルクラスのモデルで、希望小売価格:473,000円(税込)です。
このトロンボーンは特に音の均一性と豊かな響きが特徴で、上級者やプロ志向の学生に推奨されます。
細かな音色の調整が可能で、オーケストラやジャズバンドでの使用に最適です。
Bach(バック)のおすすめモデル
42BO/GL
Bachの42BO/GLは、バックの代表的なモデルの一つで、希望小売価格:589,000 円です。
このモデルは、明るく豊かな音色が特徴で、オーケストラやソロ演奏に適しています。
また、Fアタッチメント付きで、広い音域をカバーし、表現力豊かな演奏が可能です。
Conn(コーン)のおすすめモデル
88HR
コーンの88HRは、希望小売価格(税抜):¥520,000で購入できる高品質なトロンボーンです。
このモデルはオーケストラや吹奏楽での使用に最適で、特に豊かな低音と暖かみのある音色が魅力です。
高品質な真鍮材料と精密な製造技術により、非常に滑らかなスライド動作と安定した音程が得られます。
楽器店での試奏のポイント
トロンボーン購入時の楽器店での試奏は、単に好みの楽器を選ぶためだけでなく、長期的な演奏活動を支える重要なステップです。試奏では、以下のポイントに注目しましょう:
- 吹奏感の確認:
- スライドの動き:滑らかで無理なく動かせるかどうか。
- 口当たり:マウスピースが唇にフィットするかどうか。
- 抵抗感:息の抜けやすさや抵抗感をチェック。
- 音色の評価:
- 高音のクリアさと安定性。
- 低音の豊かさと深み。
- 全体的な音の均一性。
- 重量とバランス:
- 長時間持っても疲れない重さか。
- 楽器のバランスが取れているか。
オンライン購入の注意点と利点
オンライン購入の最大の利点は、対面の店舗よりも安く、家から一歩も出ずに世界中の様々なトロンボーンを比較できることです。
特に忙しい学生や仕事で忙しい方にとっては大きなメリットです。
しかし、実物を試奏できないというデメリットがあります。したがって、オンライン購入の際は以下のポイントに注意しましょう:
- 製品情報の徹底調査:
- モデルの仕様、ユーザーレビュー、専門家の意見を参照。
- 動画や音声サンプルで音色を確認。
- 返品・交換ポリシーの確認:
- 返品可能な期間や条件。
- 交換時の手数料や送料の有無。
中古トロンボーンの注意点
中古のトロンボーンを購入する場合、特に注意すべき点は楽器の状態です。
具体的には、スライドの動きや内面の状態、表面のキズや凹みなどを確認する必要があります。
また、メンテナンスの履歴や楽器の使用頻度についても情報を集めることが重要です。
中古品は価格が手頃な反面、使用による摩耗や損傷の可能性があるため、購入前には慎重な検討が必要です。
まとめ:中高生のトロンボーン!おすすめと選び方
初心者は細管が良いと言われてますが、一庶民の筆者は…
楽器は高価なものですし、よっぽど体が小さいとかの事情がないなら初めから太管を使う方がお財布に優しいですよね。
と、思っちゃいます。
記事のポイントをまとめます。
- トロンボーン選びは中高生の音楽活動において重要なステップ
- トロンボーンにはテナー、テナーバス、バスの3種類が存在
- テナーは中音域、細管・中細管で扱いやすい
- テナーバスは中低音域、中細管・太管でF管キー付き
- バスは低音域、太管で豊かで力強い低音を生み出す
- 細管(中細管)トロンボーンは明るい音色で初心者向け
- 太管トロンボーンは深みのある豊かな音色で中高生や上級者向け
- 自分専用のトロンボーンは演奏スタイルのカスタマイズが可能
- 初心者向けトロンボーンの価格帯は20万円から50万円程度
- おすすめメーカーにはYAMAHA、Bach、Connがある
- YAMAHA YSL-456G、YSL-820GⅡ、YSL-882はそれぞれ異なるニーズに応える
- Bach 42BO/GL、Conn 88HRはプロフェッショナルクラス向け