トランペット好きの皆さん、こんにちは!
普段私たちが演奏するB♭トランペットだけでなく、この素晴らしい楽器には実に様々なバリエーションが存在します。
今回のブログでは、トランペットの多様な種類を深堀りし、それぞれの独特な魅力を探っていきます。
Cトランペットからピッコロトランペット、さらにはフリューゲルホルンまで、各楽器の特徴や用途、そして音色の違いを詳しく紹介します。
オーケストラでの使用からソロ演奏、吹奏楽に至るまで、これらのトランペットたちはそれぞれにユニークな役割を果たしています。
では、さっそくこの多彩なトランペットの世界を探検しましょう!
- トランペットにはB♭トランペット以外にも多くの種類があること
- 各トランペット種類の特徴と音色の違い
- 特定の音楽ジャンルや演奏スタイルに適したトランペット種類
- トランペットの種類による演奏の難易度や適用範囲
トランペットの種類:実はたくさんの兄弟が!?
みなさんが普段使っているトランペットはB♭トランペットでしょうか?
実はプロの人が使うトランペットにはたくさんの種類があるんです。
トランペット
みなさんがいつも使っているトランペットはここに分類されます。
でも、実は色んな種類があります。
B♭トランペット
「トランペット」と言えばこの楽器。
現代のトランペットの基本となる楽器です。
管の長さは約140cm。3つのピストンありそれを押すことで音階を奏でる事ができます。
吹奏楽やオーケストラ、ジャズ、ソロなどで一番多い場面で使用されている楽器。
Cトランペット
C管トランペットはオーケストラやクラシックソロ演奏で多用され、フランスなどでは標準的な楽器です。
B♭管トランペットより管が短く、明るく華やかな音色が特徴です。
音程の安定性と明瞭な音色で、複雑なクラシック音楽に適しています。
D/E♭トランペット
Eb-D管トランペットは、一つの楽器でEb管とD管の両方の設定が可能です。
特にEs dur(変ホ長調)の協奏曲やバロック音楽で重宝されます。
ハイドンやネルーダの作品に適しており、D管設定ではD dur(ニ長調)のバロック作品に使用されます。
E♭/Eトランペット
E♭/Eトランペットは、フンメルのE dur(ホ長調)のトランペット協奏曲に最適です。
ベルの交換でEb管とE管の設定が可能で、高音域のパッセージに特化しています。
演奏難易度が高く、特殊な状況でのみ使用される楽器です。
G/Fトランペット
G/Fトランペットは、一般的なB♭トランペットとピッコロトランペットの中間に位置する楽器です。
特に、G管トランペットはその鮮明で明るい音色が特徴で、D/E♭トランペットに近い深みと安定感を持ち合わせています。
この楽器は室内楽やソロ演奏においてその独特な響きを活かし、聴衆に新鮮な印象を与えることができます。
ファンファーレトランペット
ファンファーレトランペットは、式典などで使用される長い管楽器です。
一般のトランペットに比べて長い管が特徴で、これにより広範囲に響く豊かな音色を生み出します。
装飾用の旗を取り付けられる部分があり、視覚的な印象も強化します。
ピッコロトランペット
高い音専門のトランペットです。キラキラした音色が特徴的です。
A/B♭ピッコロトランペット
ピッコロトランペットは20世紀初頭にバロック音楽演奏用として開発され、B♭とAのキーが主流です。
特にバロック時代のDメジャーの曲に適しており、オーケストラでは「展覧会の絵」や「春の祭典」、「ボレロ」などで高音域を担当します。
管の長さが一般的なトランペットの約半分で、高音が可能ですが、金管楽器の原理により、音域の拡大は限られています。
ロータリーピッコロトランペット
ロータリーピッコロトランペットは、高音域で明瞭な音色とロータリー機構による柔らかな音色を持ちます。
バロック音楽や古典派の曲に適しています。
高い技術要求により、上級者やプロの演奏家に選ばれることが多い楽器です。
コルネット
普通のトランペットと管の長さは同じだけど、少し柔らかい音がします。
B♭コルネット
B♭コルネットは、管楽器の中でも特に多様な演奏表現を可能にする楽器です。
トランペットと同じB♭調であり、管長は約1.4メートルとなります。
その独特な構造により、トランペットに比べて柔らかく深みのある音色を出すことができ、音楽の幅広いジャンルで使用されています。
奏者は円錐形の管のデザインと、4~5回の曲がった構造から生まれる特有の響きを活かした演奏をします。
Cコルネット
Cコルネットは、その名の通りC調で製作されているコルネットです。
トランペットに似た構造を持ちつつも、B♭コルネットと比較してさらに明るく透明感のある音色が特徴です。
管長は約1.26メートルと、B♭コルネットよりも短いため、より高速で軽快な音色を出すことが可能です。
E♭コルネット
E♭コルネットは、通常のコルネットよりもさらに高音域に特化した楽器です。
管長は約1.19メートルで、これはB♭コルネットよりも短く、その結果として高いピッチと輝かしい音色を持っています。
この楽器は特に英国式ブラスバンドにおいてソプラノパートを担うことが多く、華やかな旋律を奏でることが求められます。
フリューゲルホルン
フリューゲルホルンはトランペットファミリーの一員で、コルネットに似た外見を持ちますが、内径が少し広く設計されており、暖かく深みのある音色が特徴です。
一般的には3つのバルブを持ち、吹奏楽での持ち替えやソロパートに適していますが、オーケストラではあまり使用されません。
ロータリートランペット
管の長さはトランペットと同じです。ピストンではなくロータリーが付いているところが特徴です。
B♭ロータリートランペット
B♭ロータリートランペットは、回転式のバルブ機構を採用しており、これにより滑らかな音色と迅速なバルブアクションが可能となります。
この楽器は、特に古典作曲家のオーケストラで頻繁に使用されます。
ロータリートランペットは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のような伝統的なオーケストラで特に人気があり、その独特の音色と演奏スタイルが評価されています。
Cロータリートランペット
Cロータリートランペットは、B♭ロータリートランペットと同様に回転式バルブを採用していますが、C調でチューニングされています。
この楽器は、より高い音域を持ち、明るく鮮やかな音色を特徴とします。
古典作曲家のオーケストラで頻繁に使用されます。
番外編
トランペットの様でトランペットじゃない楽器です。
スライドトランペット
スライドトランペットはバロック時代に流行した金管楽器で、ピストンやバルブの代わりにスライドメカニズムを用いて音程を調整します。
この楽器は、宗教音楽やオペラで用いられ、特に17世紀のドイツやイタリアで人気がありました。
通常、DキーやCキーで製作され、明るく華やかな音色が特徴です。
バストランペット
バストランペットは、19世紀初頭、ドイツの騎兵音楽での使用から発展し、リヒャルト・ワーグナーによって大きく進化しました。
彼の作品『ニーベルングの指環』で顕著に使用され、トランペットの低音域を拡張するために設計されました。
通常のトランペットよりも管長が長く、直径も広いため、深みのある低音を生み出します。
今のバストランペットは、その深い音色のため通常トロンボーン奏者によって演奏されます事が多いです。
まとめ:トランペットの種類:実はたくさんの兄弟が!?
吹奏楽部ではB♭トランペット1本あればOKという感じですが、世の中にはこんなにもたくさんの種類のトランペットがあります。
それぞれどんな音がするのかワクワクしますね!